シカナンソバは、その年、その季節の素材に合わせた「春」「春夏」「夏秋」「秋冬」の４種あり、この一皿は「シカナンソバ—2020夏秋—（未発売）」です。

　このシカナンソバは、夏バテ気味で食欲がない時にでも食べることができるように、食べ始めはさっぱりとした口当たりで、食べ進むにつれ様々な旨味を感じ、最後にはエネルギーが湧いてくる一皿に仕上げました。

　シカナンソバをベストな状態でお届けすることにこだわり、試行錯誤するうちに山の季節は変わり、2020夏秋版は未発売のまま次の2020秋冬版の開発へと移りました。
　次回は、季節が巡った2021年の夏秋に販売を予定しています。

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「蕎麦」
伊那市入野谷産信濃一号。丸抜き、やや粗びき。すっきりとしたスープに合わせるため、甘味とさわやかな風味、穀物感を引き立たす製粉をし、もっちりとした中太で打った外一蕎麦。

「鹿肉」
柔らかさと旨味を引き立てる燻香をまとわせたロースト。

「付合せ」
信州の伝統野菜の鈴ヶ沢なす、鈴ヶ沢うり、シビラ南蛮を使用しました。鈴ヶ沢なすは、ローストすることでトロっとした甘みの強い仕上がりにしています。鈴ヶ沢うりはスライスしています。プリンっとした独特の食感です。

「スープ」
鹿や鰹、昆布、キノコなどの旨味が複雑に絡み合った清湯（チンタン）スープです。コラーゲン豊富で、冷やすとジュレ状になります。

「薬味」
鈴ヶ沢なす、鈴ヶ沢うり、シビラ南蛮、高遠辛味大根をみじん切りにした信州名物“ヤタラ”です、壱刻七味、芝平なんばんの柚子胡椒。

「オイル」
米油と合わせたダンコウバイオイル。低層木が生い茂る森の香りに包まれます。